【感想】劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』|アニメ版との違い・動画配信を解説

アニメ大好きブロガーのペロです。

今になって個人的なブームとなっているのが、アニメ『響け！ユーフォニアム』シリーズを鑑賞すること。

つい先日から、アニメ1期2期を新幹線ばりの速度で視聴するほどどハマりし、劇場版も一瞬で観終わってしまいました。

この記事では、劇場版1作目にあたる『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』のアニメ版との違いを中心に作品の魅力を紹介していきます。

『響け！ユーフォニアム』シリーズをさらに楽しむ参考資料にしてくれると嬉しいです。

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『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』のあらすじ・ストーリー

この作品を観る上で大事なことは、アニメ版を観ておくことです。

アニメ版の総集編となるこの作品は、やや駆け足でまとめているので絶対にアニメ版を観ておいた方がわかりやすいです。

それでは、作品のあらすじはこちらです。

――くやしくって死にそう。

黄前久美子は中学3年の吹奏楽コンクールで見た高坂麗奈の涙を忘れられないままでいた。
高校に進学した久美子は加藤葉月、川島緑輝に誘われて吹奏楽部に入部するが、肝心な吹奏楽部の演奏はお世辞にも上手とは言えなくて……。

しかし、吹奏楽部に新しい顧問・滝昇がやって来たことによって状況は一変する。滝のスパルタ指導に反発しつつも、少しずつ上手くなっていく様子に自信を持つ部員たち。
久美子も少しずつではあるが、麗奈との距離を縮めていった。

サンライズフェスティバル、コンクールメンバーを決めるオーディション……。数々の試練を乗り越えた吹奏楽部は吹奏楽コンクール京都府大会に臨む――。

劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』公式より

ある想いを持って北宇治高校に入学し、中学までやっていた吹奏楽部に所属することになった高校1年生の黄前久美子。

中学最後のコンクールで金賞を取ったものの、全国大会には出場できず(ダメ金)でした。

それでも金賞を取ったことに満足していたのですが、隣で泣いている同級生・高坂麗奈の姿が。

麗奈「死ぬほど悔しいっ！！悔しくて、死にそう！！！」

号泣する彼女を前に久美子はこう言い放ちます。

「本当に、全国行けると思ってたの？」

 

そんなモヤモヤした想いも抱えて入部した吹奏楽部での活動を描いています。

劇場版はアニメ版のどこまでの総集編なの？

劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』はアニメ版1期全13話の総集編にあたります。

ストーリーは、久美子が北宇治高校吹奏楽部に入部し、地区大会のコンクールで金賞を取って関西大会が出場が決まるところまで。

アニメ13話分を約100分にまとめたダイジェスト版と考えてもらえると想像しやすいはず。

当然本編の半分以下の尺になっているため、物足りない部分や、アニメ未視聴だと分かりづらい部分も出てきます。

例えば、久美子の友人である葉月や部活をやめる葵ちゃんがほとんど出てこなかったり。

しかし、カットされる部分が多くあるのが総集編作品の宿命。

「アニメ版を観たい」という欲求を持たせる出来の総集編となっております。

総集編とは言っても、アニメにない追加されているシーンもあるのが特徴。

アニメ版をすでに観ている方もぜひ観ておきたい作品です。

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『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』アニメ版との違いをネタバレありで解説

アニメの総集編となるこの作品には、アニメ版にはなかった追加シーンのほかに、アニメ版とは違う部分も多くあります。

「あっ！ここが違う！！」という発見ができるとさらに楽しむことができますよ♪

アニメ版とは違う部分をまとめると以下の５つです。

ここからはアニメ版を観ていることを前提に、アニメとは違う部分をネタバレありで解説・紹介していきます。

全シーン再アフレコ

登場キャラの全てのシーンが再アフレコとなっております。

これだけで、ただ単にアニメ版を総集編ではないんですよ。

しかし、再アフレコといっても、セリフを変えているわけではありません。

シーンごとに足りなかった演技をより良くしている印象。

その中でも特に印象的だったのが、地区大会直前で顧問の滝昇に「この部分は吹かなくていい」と言われた後のあのシーン。

久美子が泣きながら橋を駆け抜け叫ぶ一連のシーンも変わっております。

何度も見返してしまった名シーンですよね。

上手くできない自分に対して悔しさを見せる久美子の姿に心が震えたのではないでしょうか。

このシーンでのアニメ版との違いは、実際に久美子が泣いている声と心の声の両方がはっきりしている点です。

このことによって、アニメ版よりもさらにリアルな久美子を描いています。

このシーンはすでにアニメ版で知っているのにものすごく鳥肌が立ちました。

『響け！ユーフォニアム』シリーズの代名詞となっている「悔しくて、死にそう」を心の底から漏らす久美子の姿は、真剣に吹奏楽に打ち込んでいることがわかるし、本当に上手くなりたいというのが伝わってきます。

修一と道路を走る車を挟んで叫びあうのも変わっているのがめちゃくちゃ良かった。

本気で上手くなりたいのが伝わりました。

ぶっちゃけ、このシーンを観るだけでも総集編を観る価値はありますよ。

新規カット・シーンの追加

アニメ版と決定的な違いとなるのが新規カット・シーンの追加です。

これはアニメ版を観ている人なら「あっ！これアニメになかったシーンだ」というのがわかるはず。

その中で代表的なのがサンライズフェスティバルで演奏するシーン。

アニメ版にはないフルでの演奏が収録されています。

吹奏楽ではお馴染みの曲をカッコよく演奏するシーンがさらに良くなってます。

まさかこのシーンを観てないのに「『響け！ユーフォニアム』を観た」とは言えませんよ。

楽器への映り込みの作画の修正が半端ない

劇場版を観て「ここまでやるのか（誉め言葉)」と驚いたのが、作画の修正が半端じゃないことです。

特に「京アニってすごいわ」と感じるのが、楽器への映り込みも再現していること。

美しい輝きをみせる金管楽器に映る周囲の景色を修正に加えています。

その違いを比較してみましょう。

ちょっとヤバすぎませんか。

正直、普通にアニメを観ているときにそこまで気にしている人ってほとんどいないと思う。

でもそこを気にして、さらにより良いものを作ってしまうのが京都アニメーションのすばらしさなんだろうなと実感しました。

このシーンの凄さは実際に観て感じてほしいですね。

シーンに合わせて劇伴の作り直し

アニメの総集編にあたりますが、各シーンで流れるBGM、音楽が作り直されています。

シーンにあった曲がより洗練されているので、耳から受ける印象をさらに強くさせていました。

ドラマや映画では表現できないのが音楽・BGMの組み合わせだなと再認識させられました。

演奏がさらに感動！吹奏楽の演奏をサラウンド化

『響け！ユーフォニアム』シリーズで欠かせないのが吹奏楽の演奏。

これもアニメ版以上の修正が加えられています。

それは吹奏楽の演奏のサラウンド化です。

まるでコンサートホールで聴いているかのような壮大なスケールの音楽。

耳が心地良くなるのを実感できます。

劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』の感想

ここからはアニメ版を何度も観るほどハマったアニオタである僕の感想となります。

アニメ版を観たのにこの総集編を観てないとかありえないわと思えるほど良い作品でした。

総集編の枠を超えている作品

アニメ版で放送した作品を劇場版として公開することは、アニメには良くあることです。

その場合、観に行く人はアニメ版と違っている部分を期待したり、今後の展開に向けての新しいシーンがあることを楽しみにしている人も多いです。

そうは言っても、全体からするとほんの数分であることがほとんど。

あるいは、新規カットやアニメ版との違いがほとんどない作品もあるくらいです。

しかし、『響け！ユーフォニアム』の劇場版作品は違います。

観る人が驚く新シーンや、アニメ版との違いを楽しむことができます。

もちろん、総集編になっているのでカットされている部分もありますが、それを補って満足できるクオリティです。

総集編の枠を超えた作品であることは間違いありません。

アニメ版しか観てない人は絶対に観るべきと自信を持ってオススメします。

印象的なシーンが凝縮されて感動がよみがえる

アニメ『響け！ユーフォニアム』1期全13話で「このシーン、めっちゃ良いわ」って個人的に思っていたシーンが多く使われていました。

挙げたらキリがないくらい出てくる名シーンばかりです。

話の全体を上手くまとめ、印象的なシーンが多く使われているので感動がよみがえってきます。

その中でも僕が好きなのはこのシーン。

『響け！ユーフォニアム』で好きなシーンを聞かれたらこのシーンっていうのはいろいろあると思うが、あえてサンライズフェスティバル前の久美子と梓のシーンを推したい。
久美子が北宇治に来た理由、梓の表情、後悔していないことがわかる演出。
どれも素晴らしいんだ。#アニメ好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/yuEC94sLJl

— ペロ@アニメブログ (@tokuraku90) June 22, 2020

久美子が初めて自分の意志で「北宇治で吹奏楽をやってよかった」と実感したシーンですね。

そのとき、気づいた。

私はもうスタートしていることに。

そして今、後悔していないことに。

いろんなアニメブログやtwitterのアカウントを探しても、このシーンが好きという人はレアだと思う。

むしろ、存在しない説すらあるけど好きなんだよね。

吹奏楽の演奏・演出に鳥肌が立った

劇場版は久美子たちが中学生の最後のコンクールから始まります。

アニメ版ではすでに演奏が終わり、結果を聞いて麗奈が「悔しくて死にそう」という流れ。

しかし、劇場版では演奏したところから始まります。

この始まり方はめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。

画面いっぱいの黒から浮かび上がる「Sound！Euphonium」のタイトル。

久美子のユーフォニアムの中から飛び出たカメラワークから麗奈、修一、梓の3人へと移ります。

天国と地獄。

運動会でお馴染みの疾走感のある曲の壮大な演奏が視聴者を迎えます。

もうこの時点で「響け！ユーフォニアム」の演奏って最高だわってなりましたよ。

とにかくカッコいいし、何度も見返しちゃいます。

物語終盤の地区大会のコンクールの演奏も当然ながらすごいしね。

アニメ版で興奮し、鳥肌が立った記憶がよみがえるはずです。

劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』を観る方法は？BD/DVD・動画配信(VOD)など

劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』はすでにBD/DVDが販売しております。

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まとめ　劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』はアニメ版しか観てない人は観ておくべき

この記事では【感想】劇場版『響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』の感想を中心に、アニメ版との違いや作品の特徴を紹介させていただきました。

アニメ版しか観てない人は絶対に観るべき作品だったと断言します。

それほどの興奮と感動を味わうことができました。

アニメ全13話を100分ほどにまとめられた総集編となっていますが、単なる総集編ではありませんでした。

まだ観てない人は、この記事を読んだ機会に観て作品を楽しんでくださいね♪

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