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映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」ネタバレ感想レビュー|さらに面白くなる考察・解説

この記事では「青ブタ」シリーズ映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の感想・考察・解説していきます。

アニメを見てからハマり勢いで見たのですが、感動の名作でした。

この映画は「青ブタシリーズ」の集大成。

「青ブタ」が人生を豊かにする最高の作品であることを確信することができました。

ペロフネ

TVアニメはこの映画のための序章。映画を見てはじめて完成するので、映画とセットでぜひ見てほしい作品です。

映画「青ブタ」はどんな作品?おさらい

  • 原作は鴨志田一先生によるライトノベル
  • TVアニメの続編
  • 泣ける要素が詰まった感動作

2014年から刊行されているラノベ「青春ブタ野郎」シリーズのアニメ最新作にあたります。

映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の原作は2冊のラノベを再構成した作品となっています。

ペロフネ

原作ラノベのタイトルは「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」となっています。

映画はTVアニメ最終話の続きの物語になっているので、最低でもテレビアニメは見ておかないとよくわからないのでアニメはチェックしておきましょう。

「どんな映画?」かを一言で説明するならば、泣ける感動作です。

全ての伏線を回収したラストでは、堰き止めていたダムが決壊しました。

ペロフネ

ラストまでの展開が良すぎて、最後に号泣してしまいました

映画「青ブタ」のネタバレ感想・考察・解説

ここからは映画「青ブタ」ネタバレ感想・考察・解説していきます。

  • 謎に包まれた美少女「牧之原翔子」の正体が明らかになる物語
  • 梓川咲太に迫られる究極の選択
  • これまでの「思春期症候群」が全て伏線になっている
  • 冒頭とラストが最高としか言えない
  • 良い意味でのTVアニメの延長を描いた映画だった

という話をしていきます。

謎に包まれた美少女「牧之原翔子」の正体が明らかになる物語

今作のヒロインの牧之原翔子は主人公・梓川咲太が苦しかった時期に励ましてくれた恩人です。

咲太はもう一度会いたいという思いから、翔子の通う高校に進学しますが、その高校に彼女の姿はありませんでした。

その後、咲太は偶然にも再会するのですが、翔子は中学生になっていました。

物語が進むにつれて、大人になった翔子とも再会を果たします。

  • なぜ翔子は2人いるのか
  • 自分がかつて出会った高校生の牧之原翔子と大人になった牧之原翔子の存在は?

この2つの疑問を解消することなく、TVアニメは最終話を迎えます。

TVアニメではわからなかった理由が明らかになるのが今作です。

翔子についてまとめると以下のような感じです。

  • 中学生の牧之原翔子は心臓移植が必要な病気にかかっている
  • 再会した大人版の翔子は、ある事象を改変するために未来からやってきた

翔子を中心に展開されるストーリーはシリーズの中でもかなりシリアスなものとなっていました。

ペロフネ

本当にライトノベルが原作なのか不安になるレベル。大丈夫かなという心配は一瞬できえることになります。

梓川咲太は究極の選択を迫られる

今作で、梓川咲太は究極の選択を迫られます。

それは翔子を救うか救わないかです。

翔子は心臓に重い病気を抱えていて、生き続けるためには移植手術をする以外の方法がありません。

未来から来た大人版牧之原翔子は、咲太の心臓が移植されて生を繋いでいたのです。

要するに、咲太は死ぬ運命にあることが明らかになります。

翔子はそんな咲太を救うために未来からやってきたわけです。

咲太は麻衣と翔子のどちらを選ぶかを余儀なくされるわけですが、咲太の葛藤する様子が涙腺を刺激しました。

  • 初恋である翔子の命を救いたい
  • 麻衣と共に生きたい

この2つのどちらを選ぶかというと、咲太は翔子を犠牲にして麻衣と共に生きることを選びます。

このときの咲太と翔子のシーンがグッときたので抜粋。

咲太「ごめん、翔子さん、僕は生きたい。麻衣さんとずっと一緒に生きたい。この先もずっと」

翔子「謝るのは私のほうだよ。こんな辛い選択をさせてごめんね。私がもっと上手にやれてたら咲太くんを苦しめずに済んだのに」

咲太「そんなの!!」

翔子「咲太くんは悪くない、よく頑張りました。よく言えました。だから、麻衣さんを幸せにするんですよ」

咲太の麻衣に対する思いと翔子が咲太に抱く思い。

二人の思いがぶつかるシーンです。

翔子は咲太の本心を受け入れて「頑張らなくていいんだよ」と諭します。

ペロフネ

咲太を否定しない翔子の優しさに涙腺が崩壊するシーンです。

これまでの「思春期症候群」が全て伏線になっている

「青ブタ」でさまざまな怪現象を起こす「思春期症候群」。

これまでに咲太が遭遇してきたヒロインたちよ「思春期症候群」が全て伏線になっていました。

咲太がウサギの着ぐるみで「誰か見つけてよ!」と叫ぶシーンは野生のバニーガールこと桜島麻衣を彷彿とさせました。

着ぐるみ姿の咲太を見つけたのは、「量子もつれ」で何度も同じ日を繰り返した古賀朋絵です。

未来からタイムトラベルして過去に戻り、その時間を生きる咲太と電話で会話したり、事故を防ぐきっかけを作ったのは、双葉理央が二人に分裂したことがあったからです。

麻衣が事故の現場に行くことがないようにTV局に入ることができたのは、豊島のどかとの出会いが鍵となっていました。

妹の花楓に関しては、咲太が「思春期症候群」という都市伝説を信じる原点となっています。

これまで咲太が経験してきたことが、自分の大切な人を守る伏線となっていたのです。

ペロフネ

映画を見てからアニメ全話を見返すと、この映画に向けての前準備だったんだなということがわかって鳥肌が立ちました。

冒頭とラストが最高としか言えない

この映画は、冒頭とラストのワンシーンとにかく最高の一言に尽きます

冒頭では浜辺を歩く一人の少女が、ラストでは牧之原翔子の笑顔が描かれてます。

冒頭のシーンはドナーを待つ心臓病の女の子の映画で、麻衣が主演を務めた作品です。

麻衣「オファーがあったときに、絶対にこの役をやりたいって思ったの」

この映画が大ヒットしたこときっかけに、心臓移植に対する関心が高まって翔子のドナーが見つかるわけです。

ラストの翔子の笑顔は、咲太に再び出会えた喜びが溢れるシーン。

咲太も翔子も麻衣も誰も死なないハッピーエンドを物語っていて、終わり良ければ全て良しの集大成となっていました。

ペロフネ

冒頭とラストを繋げてるのは上手い見せ方でした!

良い意味でのTVアニメの延長を描いた映画だった

アニメの劇場版は演出が派手になったり、あっと驚くストーリーが展開されることが多いです。

そんな中で、「青ブタ」の映画は良い意味でTVアニメの延長となっていました。

展開されるストーリーや演出は「青ブタっていえばコレだよね」っていうのをブレずに描いていました。

「映画にしなくてもよかったのでは?」という評価もあるようですが、89分という限られた時間でラノベ2冊分のストーリーを組み込んだのが良かったと感じてます。

TVアニメだったら、良いところで次の話になっていたのは間違いありません。

一連のストーリーが映画で描かれたからこそ、より感動できたんですよね。

世界観やストーリーが良ければ、派手な演出や描写はいらないんだなと改めて感じることができました

まとめ:青春ファンタジー「青ブタ」の映画に出会えて良かった

「青ブタ」の映画は控えめに言って最高以外ありません。

この作品に出会えたことで、守りたいもののために足掻く大切さを知ることができました。

見れば見るほど、キャラの心情が丁寧に描かれていることが伝わってきます。

キャラに命を吹き込む声優さんの演技もとても素晴らしい作品でした。

「青ブタ」の映画は泣けるアニメの代表作と言えるでしょう。

優しさに触れたい、心温まるストーリーを見たい人は必見ですね。

ペロフネ

一度見た人も、また見返すとキャラの心情の細かい描写や作品の良さを改めてわかるので、ぜひ見てください!」

「青ブタ」の映画は動画サービスを使うと無料視聴することもできるので、まだ見てない人はぜひ楽しんでください。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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